体脂肪を減らす!メタボリックシンドローム予防対策
自分が肥満しているかというようなことや健康状態を知るためには、体脂肪率を計測することで、それをチェックしていくという方法があります。そんな体脂肪測定の仕方にはいくつかの種類がありますが、皮下脂肪厚法、空気置換法、水中体重測定法、また二重X線呼吸法、生体インピーダンス法などがあげられます。これらの方法があるものの、なんとも聞き慣れないものばかりで難しく聞こえますが、体脂肪計で計れば簡単に測定できることなのです。体脂肪率を計測する前に、自分の体重をチェックするのですが、これは標準体重より重い場合、余分な脂肪が蓄積されている可能性があるからです。標準体重と比べた場合の数値はあくまでも目安で、体重の重さイコール肥満ではありません。そして体脂肪率のチェックですが、運動している人としていない人、同じ身長で同じ体重であっても、体を占める筋肉と脂肪の比率は異なります。上記の数値を基準にして、減らす必要があるのかないのかを判断しなければなりませんね。なるべく同じ状態であるときを選んで体脂肪率を計るのが大切なことです。体脂肪を減らす必要がない人でも、生活の環境や年齢など変わりますから、やはり維持することを怠ってはいけませんね。そして体重を減らさなければならなかったとしても、激しいダイエットは身体にいいことは何もないので、決してしないようにしなければなりません。無理をせずにダイエットをするために、まず自分の食生活や生活習慣の見直しをすることが大切です。体脂肪率の数値を、単に太っているかやせているかを見るためだけの物とせず、それを自分が健康的な生活を送れているのかということを知る判断材料にすることの方が大切だということを、心に留めて起きたいものです。
いろいろな所で見たり聞いたりするメタボリックシンドロームですが、メタボリックは「代謝」、シンドロームは「症候群」という意味です。内臓脂肪過多の状態がメタボリックシンドロームだと思っている人は結構炒るのではないかと思いますが、正確には内臓脂肪肥満症を指していて、さらに生活習慣病として高血圧や高血糖、高脂血症などを起こしている場合のことをいいます。メタボリックシンドロームに陥ると、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす元になり、実際に体脂肪率が高めの人は気を付けなければなりません。この原因は、なんといっても運動不足や過食などの生活習慣によると言われています。この予防策としては、日頃からジョギングなどの有酸素運動をしたり筋肉トレーニングをすることで運動不足にならないようにし、食生活も整え、身体に蓄積してしまった脂肪をなくすことです。40歳を超えると、このメタボリックシンドロームが急激に増えると言われています。そんな時期も、今では食生活の欧米化などのせいで関係なく、もっと若い世代の人たちまでもがそんなメタボリックシンドロームの可能性を秘め、いわゆる「予備群」として存在しているといわれています。とにかく体脂肪が増えてしまうことは、メタボリックシンドロームを引き起こす原因になっていることは間違いありません。人間には生きていくための機能として、体脂肪を蓄積するわけで、それは人間の本能です。生まれつき体脂肪を蓄積しやすい人もいるわけで、これを「肥満遺伝子」と言いますが、特にこの遺伝子を持つ人は、食生活改善の必要があります。体脂肪の過剰な蓄積は体に悪影響を及ぼしますから、その前に予防することが大切なのですね。こんなメタボリックシンドロームを招かないために、体脂肪率は常にチェックしておくことが大切です。
体脂肪が身体に悪いからといって、とにかく減らせるだけ減らしていくことが、逆に身体に及ぼす影響というものはないのでしょうか。それではいったい体脂肪というものが必要なのか、という点から考えてみると、それはもちろん人間には必要不可欠なエネルギー源であるということができます。人間の身体が完全な飢餓状態にされたとしたら、その身体は生存していくために栄養分をためていこうとするのです。口から食べ物として摂取される栄養分は、じきにエネルギーとして消費されるもので、長い間とどまることはできません。ここで働き出すのが体脂肪で、これは実に効率よく蓄えられることができ、しばらく食べ物が入ってこなくても、生命を維持することは可能なのです。次に体脂肪は、体温の維持の役割があって、暑さ、または寒さからも守る働きをしています。身体の中の臓器は、一定の温度に保たれなければならなくて、その役目をしているのが体脂肪というわけです。体脂肪があまりに少ないと身体が温度変化に対応することができず、そのため体温が下がって病気をしやすくなったり、ひどい場合は人の命にかかわることになったりするのです。さらには体脂肪は、ホルモン分泌を促すという役目もあり、食欲などの調節といった働きもしてくれるのです。単にエネルギーを蓄えるという働きだけではなく、人間が生きていくための大きな役割を果たしてくれているのですね。ダイエットするのはいいですが、間違った認識で痩せようとするのはいけません。このように健康維持には適度に必要な体脂肪ですから、自分の健康な範囲の体脂肪率をきちんと知り、それを常に維持するよう努力して健康も保っていきましょう。